4.貴方色、ってどんな色?
「な、やっぱり光って見えるだろ。」
「そうねぇ。反射してるっていうのかしら。」
青空を背景に歩いている、肩の所できっちりと切り揃えられた銀髪も美しい少年の背を見ながら、
金髪と紺髪の2人の戦友は囁き合った。
太陽の光が髪に差し、イザークの銀髪は見事に光り輝いていた。
それはもうまばゆいばかりである。
「あいつさ、アスランの事ハゲとか言ってたけど、
実は自分の髪の半端じゃなく光ってるって知ってんのかな。」
「知らないと思うけど。
だってイザークのあの髪はエザリア様譲りの自慢のパーツだもん。」
イザークの足がぴたりと止まった。
ゆっくりと振り返る。
きらりと反射した光に思わず目を細める2人。
「貴様ら・・・、すべて丸聞こえだぁっ!!」
「げ、やば。ディアッカ、逃げるが勝ちよ!!」
わいわいぎゃーぎゃーと鬼ごっこをはじめた先の大戦の英雄達。
鬼の頭部は太陽の力を借りて神々しく光り輝いていた。
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