1.「お目覚めですか、眠り姫。」
さっきまで戦っていた怪物たちはなかなか強かった。
なぜならラリホーを唱えられて大切な戦闘要員であるが眠りに落ちてしまったからである。
だが、戦闘が終わった今になっても彼女は目覚めない。
息はあるので、とりあえず心配はいらないが、
ずっとこのまま眠らせているわけにもいかないので、エイト達は途方に暮れていた。
仕方なく、近くの木陰でが目覚めるまで休憩を取ることになった。
「ん〜〜・・・。あれ、ここは・・・?」
「お目覚めですか、眠り姫。」
ようやく目を覚ましたの耳に飛び込んできたのはエイトのそんなひとこと。
さらになぜか彼の顔はの目の前にあって。
「エ、エイトっ!?ど、どうして・・・。
あ、そっか、私さっきの戦いのときに寝ちゃったんだね。」
「うん。なかなか目が覚めなくて、ちょっと心配したけど、
の寝顔が見れて、それはそれで僕は嬉しかったな。」
そんな事を平然と笑いながら言ってのけるエイトには恥ずかしさで真っ赤になった。
「やだやだ!エイト私の寝顔見ちゃったの!?」
「うん。すごくかわいかったよ。」
それからは目覚ましリングを装備するようになったそうな。
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