今後について考えてみよう
最終回も無事に迎えやることがなくなった救国の勇者たちは、会議を執り行っていた。
議題はずばり、『これからどうするか』である。
「ほら、なんだかんだ言ってあれはお蔵入りしたじゃん」
「私たちもあれの仲間入りするのかしらね」
思い出すのはサイトコンテンツ後発組だったにもかかわらず、どれよりも早く終焉を迎えたガンダムシリーズである。
今では全く、拍手お礼にすら登場しない彼らの境遇は他人事ではなくなっていた。
もしかして自分たちもそうなってしまうのでは。
5人の間を得体の知れない重い空気が取り巻いた。
「てか今更だけど俺の出番少なすぎたんじゃね?」
「あっしもでがす。大体この口調も正しいか「それは言っちゃいけないお約束だよヤンガス」
禁句をうっかり言いかけたヤンガスの口を塞ぐと、青年は黙ったまま考え込んでいる恋人を見やった。
なにやら小難しげな顔をしているが、悩み事だろうか。
「どうしたの? 変なとこに皺ができちゃうよ」
「ううん、どうすればいいんだろって考えてたの。
やっぱりもーっと番外編を増やすのがいいよね」
「でも思いつくありきたりのシチュエーションはやったつもりだよ。他に何かあるかな?」
「そうだよね、崖から心中未遂とか肝試しとか、いろいろやったよね。次は何しよっかー・・・」
コンテンツお蔵入りを掛けた最後の足掻きは、まだ始まったばかりである。
(ほんとにこのままじゃお蔵入りの危機だったりして)
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