06.星だけが泣いた
いや、本当はすごく悔しかったんだよ。
今まで散々ちゃんと一緒にいながら、やっと離れた後でも好き勝手。
しかも俺が大切にしたいって思ってる時を狙ったみたいにちゃんをさらってく彼には、腹が立つ以上の感情は持たないよ。
俺も人のこと言えた義理じゃないちゃんバカだけど、彼はもう病的なところにまで来ちゃってると思う。
だからといって、看護役にちゃんを貸しはしないけど。
ちゃんいないと何もできないのかーって、ちゃんと会えずずっと10年くらい1人で頑張ってきた俺は面と向かって言いたくなるわけ。
女の子はちゃんだけじゃないし日本の女の子はみんなちっちゃくて可愛いんだから、
別にちゃんに固執せずに他の可愛い子と仲良くしとけよって俺は思うんだ。
いや、俺はもちろんちゃんが一番だと思ってるけどね!
カズヤには絶対に聞かせられないしそれ言っちゃったらカズヤとちゃんがまた賑やかに騒ぎだすから絶対に口にしないけど、
イナズマジャパンのマネージャーたちの中ではちゃんがダントツに可愛かったよ!
「へえ、そうなんだ」
「・・・マンマミーア」
「奇遇だね。
俺もさ、フィディオには絶対に聞かせられないから口にしないけど、イナズマジャパンの中じゃ秋が一番超絶可愛いと思ってたよ」
「ヘイ! ユーたちまたガールフレンドの自慢してるのかい! それはミーへの当てつけかい!?」
「やめないかディラン。俺は2人とも魅力的な素敵な女性だったと思うよ」
「ヒュー! マークはクールだね!」
何にしても2人とも、ちょっと何かあったくらいで寄ってたかってテレスに話して聞かせるのは良くない。
マークはそう忠告すると、フィディオと一之瀬双方から受ける惚気話と愚痴を聞かされアイアンウォールで自己防衛を図っているテレスを
指差した。
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