かたきどもの遠吠え



あとがき




 長かった・・・。2年半くらい連載してました、長すぎた。
前回の連載『けものの祈り』の続編でした。ヒロインが少し丸くなりました。
やっていることは大して変わらないので、気持ちの問題です。



 賈クとは無事に和解し、仇としての彼を初っ端から見れなくなっていました。
ただ向こうはそうとは露とも思ってないようで、早く首を取ってほしいだの狙い放題だのと失礼千万な言い回しばかり。
ぶち切れないヒロインは本当に丸くなったなあと思いながらも、そのやり取りすらもかつての仇敵と彼女なりの仲の深め方だったのかもしれません。
随分と大人になったなあ・・・、周りからは子ども扱いされまくりだったけど。
書いている途中で無双8が登場してくれたおかげで『あ、やばい李典どころか楽進もとっくに死んでた』なんていう痛恨の失敗(2回目)をやらかしたりしましたが、
無双8が登場してくれたおかげで満寵という強力な助っ人をご用意することができました。
ありがとう満寵、本当にありがとう。
前回のあとがきでも書いていましたが、賈クが完全に変な性格に毒されたようになってしまいました。
結構なMなのかな・・・いや違うよね・・・。
何をされても彼女への愛は変わらないどころか、そんなところも好き!でめろめろになっちゃってるんだと思います。愛って怖い。
そんなのに好かれてしまったヒロインがちょっとかわいそうだけど、満更でもなさそう・・・。


 幼い頃からたくさんの将たちに囲まれて育てられたヒロインは、いつまでもずっと彼らの子どもで、あるいは妹です。
たくさんの人々が彼女の幸せを祈っています。
たとえ相手が恋敵だろうと、それが彼女にとって一番の幸せになるのであればそれに勝る喜びはないと思ってくれています。
今までもこれからもそれは変わりません。
きっと、誰かが初めにそう願ったからなのだと思います。
果たして誰がそう願ったのか、祈ったのか、それはきっとまた別のお話です。




 それでは、賈ク連載『かたきどもの遠吠え』を最後までお読みいただきありがとうございました。



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