あとがき
趙雲夢第2弾でした。
『上記の続き』とかいういかにもやる気ない説明文ですが、本当にその説明のままだからどうしようもないという。
こう、もう少し楽しい感じになる予定だったんですが・・・、あれれ?
お楽しみ要素というか、ギャグはどこに行ったのでしょうか。
そして作品名の『恋人は天使か悪魔』ですが、この時代の中国に天使と悪魔の概念があったとは考えられないです。
小悪魔的行為通り越して滅茶苦茶ばっかりして心配かけまくりなんだけど、傍にいてくれるだけでとっても幸せになれる素敵な女の子。
どっちの比率が多いかといえば6:4くらいな気がしますが、そんな(子)悪魔天使が趙雲の未来の嫁です。
戦ってばかりの家系に生まれたけど、自身は全然戦えない。
戦えなくてもいいって思っていたし、ましてや自分が戦場に赴くなんて考えもしてなかったと思います。
彼女にとっても戦場は、ぼろぼろに負けて兄と従兄と一緒に逃げ惑う通過地点に過ぎなかったんです。
でも、形はどうであれ一応兵として赴いた戦場は、思った以上に衝撃的な場所だったのです。
まぁ、戦場は遊び場じゃないんで当然なんですが。
私はもちろん戦場に行ったことがないので、現場の臨場感はわかりません。
これ趙雲って槍使いというかアクロバットスターなんじゃないかというくらいに大活躍していたレッドク○フは観たんですが、参考にはしてません。
そうでなくても、血がどばあっと流れたりざっしゃぁぁぁと人がぶった切られるようなシーンは怖くて目を伏せてるくらいです。
映像で見ていてそうだから、現場で非戦闘員がそれを見たら、トラウマどころじゃないはずです。
・・・当時の人たちって、きっと強かったんだろうな。
こちらのお嬢さんもなかなかにタフだったんですが、むしろ彼女を追い詰めていたのは戦場そのものではなくて孔明様でした。
孔明様好きなのにね、なんだかすごく悪い人になって、天国の孔明様に謝った夜もありました。
そして、いざという時の兄上はかっこいいと信じてる。
義に篤くて正義にうるさいってことは、もちろん家族に関しても熱血漢ってことだよね!
ヒロインの初恋の人はなんだかんだで兄上だったらいいのに。よし、そういうことにしておこう。
馬岱がちょっと頭がかわいそうな、ある意味馬超よりも従妹至上主義者になってるのは仕様です。
そういう馬岱が好きです。底辺は馬超と一緒で情熱一直線だといい。
彼はまだまだこれから先もいちいち趙雲に絡んでくると思われますので、趙雲頑張れ。
自分で撒いた種なのです、責任持って馬超よりも厄介な芽を摘んでおいでとエールを送ります。
最後に、地味に登場してた通称『董先生』について。
実在の人物だったりします。
董奉という、三国時代の呉で医者として活躍した人だそうです。
今の世の中には『杏林』という単語があるんですが、これは当時の彼が、治療費代わりに杏子の木を植えさせたことが由来になってます。
医療費って、今も昔もお金がかかるから杏子の木を植えろとか・・・。
私には当時の杏子の木の相場がわからないのでなんとも言えないのですが、若干神仙扱いされてるあたりいい人だったんだと思います。
電子辞書というか、漢和辞典の漢語林に載ってました。
興味ある方は調べてみるといいかも。ネット界の百科事典には載ってなかった気がしないでもない。
呉なんで、もう片方の連載の方に出るかもしれないし出ないかもしれないです。
ちょい役っていうか、脇役ってこういう人のこと言うんだと思う。
それでは、最後まで『恋人は天使か悪魔』をお読み下さり、ありがとうございました。
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